村上春樹のエッセイです。2020年の2月に出たばかりの本

村上春樹の父親に関する思い出、思い等を書いてあります。
猫を棄てる、とは、父子で猫を棄てに行った後、先に猫が家に帰っていたというちょっと不思議な話です。筆者はそれを鮮明に覚えています。
父親は戦争を経験し、3度も徴兵されます。上官が良くて一番危ない時期には兵役に就かずに済んで、運良く生き延びられた。死んでしまった戦友のためなのか、よく仏像に拝んでいた。戦争というのに翻弄された人生だった。
京都大学を成績優秀で出て国語の先生をしていた。自分(村上春樹)は、興味のあることだけ勉強をしてきた。父親としては思うようにいかないところがあった。段々疎遠になり、親子は20年ほど顔を合わせず、顔を合わせたときは父親は糖尿病と癌に罹っていた。

そういうところをしみじみと語っていく感じになります。



面白かったです。お勧めです。ただ、100ページの本で税抜き1200円は高い。